「レバナスは危険」ってよく聞くけど「利益が出た」という人もいて気になっています。
放置するのはどうなの?
今マイナスをくらっているけど、このまま放置しておいてもいいの?
等々、あなたにはレバナスの放置についてさまざまな疑問があるのでは?
本記事では具体的に以下のような人に向け、レバナスを放置する前にぜひとも知っておきたいことを私の経験から語っていきます!
- レバナスをはじめて購入した人
- レバナスをこれから購入してみようと思っている人
- レバナスをこれから放置しようと思っている人
私自身、2021年12月30日に初めてレバナスを購入してみました。
それから約1年半(執筆時点)ずっと放置。
本記事ではその結果とともにレバナスの放置について語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
- レバナスとは何か
- 放置するとどうなるのか
- 放置しても良いのか悪いのか
- 自分は放置するのに向いているのか向いていないのか
- 放置するなら積立か一括か
- いつ購入したほうがいいのか
- 今後上昇する余地はあるのか
そもそもレバナスとは
すでに知っている方はすっ飛ばしてください。
レバナスというのは「レバレッジNASDAQ100」の略称のこと。
細かく言うと「NASDAQ100」というNASDAQ市場に上場する100の銘柄で構成される指数の値動きの2~3倍の値動きを目指したものです。
米国市場の成長が著しかった2021年に一気に人気化しました。
しかし、ここ最近は不調が続いています。
レバナスを1年以上放置してみた結果
さてここで、本題である放置の現実をお伝えしましょう。
最初にも述べたように、私は2021年の12月30日に購入し、今までずっと放置してきました。
その結果が以下の通りです。
1000円分を購入し、約半額の500円と大損となりました。
一時期はプラスになったものの、最近は行ったり来たりで爆発的な上昇はありません。
私の場合は1000円なのでまだマシですが、これが100万円、1000万円だとゾッとしますね。
恐らく、すぐにでも売っていたことでしょう。
そもそもレバナスは放置しても良いのか悪いのか
結論から言うと、レバナスは放置に向いていません。
短期勝負をする商品です。
というのも、以下のような理由があるため。
- 逓減リスクがある
- 信託報酬が高い
それぞれ説明していきます。
逓減リスクがある
逓減リスクとは、必ずしも価格の2倍・3倍の値動きをするのではなく、レンジ相場に遭遇してしまうと最終的に価格が下がっていくことを言います。
以下の図をご覧ください。
このように対象の指数が元の価格(100円)に戻ったとしても、レバレッジファンドはマイナスになっている場合があることが分かるかと思います。
これが逓減リスクです。
レバナス以外にも言えることですが、ずっと上昇し続けるものはなく、レンジ相場はつきもの。
放置するにつれ価格が下がっていくこともあるからこそ、レバナスは放置には向いていないのです。
信託報酬が高い
信託報酬とは、投資信託を保有している間ずっとかかる手数料のこと。
別料金として支払うのではなく、信託財産(簡単に言えば預けたお金)から差し引かれます。
そしてレバナスの信託報酬は0.99%!
この数字をみて「低いじゃん」と思ったかもしれません。
しかし、他の投資信託と比べると随分高いことが分かるかと思います。
投資信託名 | 信託財産 |
---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.11330% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.09889% |
iFreeレバレッジ NASDAQ100 | 0.99% |
※スマホの方は右にスライドできます。
その0.99%分が毎年間接的に引かれているわけです。
毎年1%以上価格が上昇していれば問題はありませんが、レバナスはそうもいかないため放置には向いていません。
レバナスを放置するのに向いている人・向いていない人
「レバナスは放置に向いていない」と言ったものの、どうしても放置したい場合もあるかもしれません。
その場合は、あらかじめ向いている人と向いていない人がいることを把握しておきましょう。
放置に向いている人というのは、かなりの長期間保有しつづけられる人です。
レバナスにおいて、プラスの状態が安定するまでには20年から30年の長い年月が必要となります。
これは、並大抵の人では耐えられません。
しかも幾度となく暴落も訪れるため余計です。
その場面で無感情でいられるのであれば向いているため、放置しても問題ありません。
放置に向いていない人というのは、日々の値動きに一喜一憂してしまう人や暴落に耐えられない人です。
レバナスは上げ下げの幅が大きいからこそ、そういう人はすぐに損切りしてしまいます。
半額にもなるようなものは到底耐えられないでしょう。
それでは放置ではなくなります。
ですので、放置したいと思っても避けるのが無難。
もしレバナスを放置するのであれば「積立」か「一括」か
そうは言うものの、中には放置してみたい人もいるでしょう。
もし放置するのであれば「積立」がおすすめです。
レバナスないし投資信託は、たとえ今日が絶好のチャンスだと思っても実際に購入されるのは2日後となります。
そのため、安くなっている時に購入しようと思ったら、2日後を予測しないといけません。
しかし、予測はプロでも難しく、素人ならなおさらです。
そこで「一括」で取引を行うと非常にリスクが高くなってしまうんですよね。
また、仮に一括で取引し、その後下がり続け、5年後にやっと上がってもマイナスになっている可能性もあります。
一方で「積立」の場合は分散して購入されるため、プラスになる可能性が高いです。
予測もあまり必要がないため、リスクは抑えられます。
ですので、もしレバナスを放置するのであれば、潔く「積立」にしておくのがおすすめ!
レバナスの放置に最適な購入時期
レバナスは「積立」がおすすめですから、購入時期等は気にせず取引したほうが吉!
ただ、給料日前後はできるだけ避けておきましょう。
というのも、その日は購入する人が多くなり、普段より高値で買ってしまう恐れがあるためです。
また、強いて言うのであれば、相場が悲観的になっている時に購入するのがおすすめですね。
レバナスが「オワコン」と言われるようになれば購入のチャンス!
【このまま放置しておいても大丈夫?】レバナスは今後上昇する余地はあるか
コロナ禍を経て急激に米国の金利が上昇し、依然として高い状態が続いています。
そのためにレバナスは全盛期に比べ半額以上も値を下げてしまいました。
そしてこの状況は今後しばらく続くでしょう。
ただし、高いまま推移するのではなく、どこかで転換期は来ます。
加えて、レバナスに含まれている各々の銘柄の決算も悪くありません。
これらのことを鑑みると、再び上昇する余地は十分にあると考えられます。
すでに購入済みの方は、このまま放置しておいても問題ないでしょう。
まとめ:レバナスの放置はおすすめしません
さて、本記事ではレバナスを放置するのはどうなのかについて私の経験を交えて語っていきました!
改めて、本記事の内容を確認しておきましょう。
- レバナスとは「レバレッジNASDAQ100」のことで、NASDAQ市場に上場する100の銘柄で構成される指数の値動きの2~3倍の値動きを目指したもの
- レバナスを実際に放置してみると、約半額の大損となった
- レバナスは放置に向いていない
- 放置するのに向いているのは、20~30年のかなりの長期間保有しつづけられる人
- 放置するのに向いていないのは、日々の値動きに一喜一憂したり、暴落に耐えられない人
- レバナスを放置するのであれば「積立」がおすすめ
- レバナスの購入時期は気にしなくても良い
- 再び上昇する余地はある
長らく語ってきましたが、結論としてはレバナスを放置することはおすすめしません。
どうしても購入したいのであれば、短期的な勝負にしておきましょう。
放置したいのであれば別の投資信託がおすすめです。
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