今の仕事がツラすぎてやめたい!
働かずに配当金だけで生活していきたい!
でも、実際のところいくら必要なんだろう…
1000万円ぐらいで足りるのかな?
憧れの配当金生活を目指しているから、今すぐ教えてください!
夢を壊すようなことを言うかもしれないが、結論から言うと、配当金だけで生活していくためには最低限1.5億円が必要です。
1.5億円と聞き、「俺/私にはムリだ…」と思った方もいるのでは?
安心してください。達成しやすくなる方法も本記事に書いてあります!
ぜひ最後まで読み進めていってください。
- 配当金だけで生活していくためにはいくら必要なのか
- 配当金生活のために今からすべきことはなにか
- どのように運用していけばいいのか
- どんな銘柄がいいのか
- 国内株と米国株のどちらがいいのか
- 貯めるのが難しい場合はどうすればいいのか
- 注意点はなにか
- 配当金生活のメリットとデメリットはなにか
- 配当金だけで生活するのは楽しいのか、つまらないのか
【結論】配当金だけで生活していくには最低限1.5億円は必要
最初にも言いましたが、配当金の平均利回りは約2%ですから、毎月20万円で生活するとなると税引き後で1.5億円は必要になってきます。
計算方法としては、以下の通りです。
1年間の生活費/{(1-0.20315)×利回り}
もちろん、家族構成や生活スタイルによって必要な金額は変わってくるので、以下の表を参考にしてみてください。
配当利回り/1ヶ月の生活費 | 20万円 | 30万円 | 40万円 | 50万円 |
2% | 1億5000万円 | 2億2600万円 | 3億円 | 3億7650万円 |
3% | 1億円 | 1億5000万円 | 2億円 | 2億5100万円 |
4% | 7530万円 | 1億1300万円 | 1億5000万円 | 1億8800万円 |
5% | 6000万円 | 9000万円 | 1億2000万円 | 1億5000万円 |
利回りが高ければ高いほど必要な金額は減りますが、その分リスクは高くなることは覚えておきましょう。
夢の配当金生活のために今からすべきこと
サラリーマンの生涯年収は約2.7億円ですから、普通に会社で働いているだけでは夢の配当金生活はなかなか達成できません。
また、万が一達成できたとしても、時間がかかりすぎてしまうわけです。
そこで、具体的に以下のことをしましょう。
- 生活費を下げる
- 稼ぎ柱を増やす
- 再投資をする
では、それぞれ説明していきますね。
生活費を下げる
まずは何といっても生活費を下げることから始めてください。
というのも、生活費が低ければ低いほどそれだけ必要な金額も減るからです。
また、すぐに効果が現れますから、少しでも削れるところは削っていきましょう。
ただ、生活費の中でも固定費を削るようにしてください。
そうすると、一度に大きな金額を自動的に削減してくれますよ!
稼ぎ柱を増やす
生活費を下げるだけではまだまだ足りません。
稼ぎ柱を増やしていくことが配当金生活達成のための一番のカギです。
稼ぎ柱を増やすとは、共働きや副業、起業などのこと。
特に、副業や起業は収入の天井がないので、より達成しやすくなりますよ!
そこに力を入れていきましょう。
再投資をする
配当金生活までに配当金を得ると思いますが、それをそのまま受け取らずに再び投資に回してください。
それにより、投資によっても資産が増えていきます。
というのも、複利の効果が効くためです。
その効果を最大限に活かすためにも、再投資しましょう。
配当金生活がしやすくなるおすすめの運用法
配当金生活をしやすくするためには、ちょっとした工夫が必要です。
具体的には以下のようにします。
- さまざまな銘柄に分散させる
- 毎月配当金が得られるように銘柄を選定する
では、それぞれ解説していきますね。
さまざまな銘柄に分散させる
1つの銘柄だけだと、その銘柄の株価が下落したときに生活していけなくなるかもしれません。
また、廃止することもありますから、余計に生活していけなくなります。
そういったリスクを抑えるためにも、分散させておくのがおすすめ!
そうすると、万が一のことがあったとしても、他の銘柄でカバーできるようになります。
その分値上がり益は少なくなりますが、配当金だけで生活するのであれば安全性を高めておくべきです。
毎月配当金が得られるように銘柄を選定する
配当金の支払い時期がかたよってしまうと、いざという時に使えなくなってしまいます。
なおかつ、不便なことが多くなるんですよね。
しかし、毎月配当金が得られるようにしておけば、毎月得られるため、いざという時でも対処できます。
国内株は支払時期が偏っていることが多いため、国内株だけではなく、米国株にも投資しておくといいですよ!
夢の配当金生活が目指せる!おすすめ銘柄6選
ではここで、配当金生活がしやすくなるおすすめの銘柄を紹介していきます。
国内株と米国株の両方から見ていきましょう。
国内株3選
国内株でおすすめなのは以下の3銘柄です。
- 花王
- KDDI
- 武田薬品工業
①花王
花王とは、アタックやニベア、ビオレなどでもおなじみの大手トイレタリー企業。
その強いブランド力は計り知れません。
直近の株価 | 5,785円 |
直近の配当金 | 144円 |
配当利回り | 2.49% |
また、花王は33年間も連続して増配を続けています。
下手なことをしない限り、そのブランド力は急激には落ちないでしょう。
②KDDI
KDDIとは、大手携帯キャリアのauでもおなじみの総合通信企業。
最近では携帯電話だけでなく、「au WALLET」や「auカブコム証券」などの金融の分野にも展開しており、生活全体を取り巻くサービスへと変化しています。
直近の株価 | 4,292円 |
直近の配当金 | 125円 |
配当利回り | 2.91% |
そんなKDDIでは、21年間も連続して増配を続けています。
100株以上になれば株主優待も得られるので、おすすめですよ!
③武田薬品工業
武田薬品工業とは、がんや中枢神経系に強みを持つ医薬品メーカー。
医薬品の売上高は日本ではトップですが、海外でも上位を誇っています。
直近の株価 | 3,925円 |
直近の配当金 | 180円 |
配当利回り | 4.59% |
そんな武田薬品工業では、配当を減らしていない年を30年間も継続しています。
また、2021年に新薬候補の臨床試験が中断され株価が下落しましたが、今後その臨床試験が開始されれば今後も期待のできる銘柄ですね。
米国株3選
米国株でおすすめなのは以下の3銘柄です。
- アッヴィ
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- プロクター・アンド・ギャンブル
①アッヴィ
アッヴィとは、世界有数のバイオ医薬品メーカー。
特に、C型肝炎やパーキンソン病、慢性腎疾患に対する治療薬を強みとしています。
直近の株価 | 143.56ドル |
直近の配当金 | 1.41ドル |
配当利回り | 3.71% |
そんなアッヴィでは、50年間も連続して増配を続けています。
最近では新しい免疫薬である「リンボック」と「スキリージ」が承認されたため、今後もますます期待のできる銘柄でしょう。
②ジョンソン・エンド・ジョンソン
ジョンソン・エンド・ジョンソンとは、製薬や医療機器、ヘルスケア製品を取り扱うメーカー。
ボディケアクリームや絆創膏である「バンドエイド」でもなじみが深いですね。
直近の株価 | 174.52ドル |
直近の配当金 | 1.13ドル |
配当利回り | 2.59% |
そんなジョンソン・エンド・ジョンソンでは、59年間も連続して増配を続けています。
これほどまでヘルスケア分野で多角化している企業はなかなかありません。
③プロクター・アンド・ギャンブル
プロクター・アンド・ギャンブルとは、歯ブラシ・洗濯用洗剤・消臭剤などを販売する世界最大の一般消費財メーカー。
「P&G」と聞くと分かる人のほうが多いのでは?
日本でも「レノア」「ファブリーズ」「パンパース」「パンテーン」のブランドとして展開しています。
直近の株価 | 138.91ドル |
直近の配当金 | 0.9133ドル |
配当利回り | 2.58% |
また、P&Gでは、65年間も連続して増配を続けています。
さまざまな製品をブランド化しているため、その製品を圧倒するような商品が出てこない限り今後も売り上げが伸びていくでしょう。
配当金生活を目指すならどっちが最適?国内株vs米国株
僕としては、米国株がおすすめ!
というのも、以下のような理由があるためです。
- 配当利回りが高い銘柄が多い
- 50年間も連続して増配している銘柄が数多くある
- 米国株は株主優待がない代わりに配当金を多くしている
- 年に4回も配当金がもらえる銘柄が多い
ただ、国内株は税制面で有利だったりするので、”米国株だけ”というのも正直もったいないところ。
米国株は1株から購入できるものの、そもそも株価が高いです。
先ほどのアッヴィを購入するとなると、約2万円必要となります。
しかし、PayPay証券であればたったの1,000円から購入が可能!
その分銘柄は限られていますが、おすすめで紹介した銘柄はすべて購入できますよ。
厳しければ、アルバイト等の簡単な仕事で賄う方法もあり
最初にも述べましたが、配当金だけで生活するには最低限1.5億円は必要ということでした。
それまで貯めるのは相当厳しいかと思います。
そこで、配当金だけで生活するのではなく、アルバイト等の簡単な仕事で月10万円を稼ぐとしたらどうでしょう?
そうすると月の配当金は10万円で済み、必要な金額も半分の7530万円にまで減ります。
これだと希望が見えてきましたよね?
「貯めるのなんて厳しい」と思う人は、生活費すべてを賄うのではなく、このように一部を賄うという視点で考えてみてください。
配当金だけで生活していく際の注意点
配当金だけで生活する際には、以下のことに気を付けてください。
- 配当金の額が減らされる場合がある
- 配当金はずっともらえるわけではない
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
配当金の額が減らされる場合がある
企業からもらえる配当金はずっと一定ではなく、増えたり減ったりします。
業績が良ければ提供できる額も増えますし、悪ければ減るというわけです。
ですから、最初にいただいた金額で将来の計画を立てないようにしましょう。
補足ですが、業績が悪化しているのにも関わらず、同じ金額を提供している銘柄には要注意!
配当金はずっともらえるわけではない
金額が減らされるのはまだ良いものの、廃止になったりする場合もあります。
別の言葉で言うと、株を保有している限りずっともらえるわけではないということです。
要するに、保障はされていないというわけ。
だからこそ、なおさら分散させておくべきです。
配当金だけで生活することのメリット・デメリット
配当金だけで生活するメリットとデメリットは以下の通りです。
- 自由な生き方ができる
- 人間関係のストレスを抱えなくて済む
- 仕事のストレスから解放される
- 急な出費に対応しにくくなる
- 孤独を感じやすくなる
- 不安が付きまとう
- ストレス耐性が減少する
このように、配当金生活は自由な反面、さまざまなものに対してストレス耐性が減るといった感じです。
そのため、アルバイトのようなちょっとした仕事もこなすのが良さそうですね。
楽しい?つまらない?配当金生活のリアル
せっかく配当金生活が達成できたとしても、楽しいものでなければ意味ないですよね。
また、楽しいか楽しくないかで目指すべきかも変わってくると思います。
そこで、実際に配当金生活(FIRE)をされている「おけいどんさん」のブログ(おけいどんの適温生活と投資日記)から引用してきました。
勤務先を休み、働かなくなった一方で、父の事業を手伝い、家事も担い始めました。投資勉強も継続していました。ブログも継続していました。よって、毎日何かしらすることがあって、暇だと感じることは全くなかったです。新たな役割を自ら見つけることで解決しました。というより、問題にすらならなかったです。
引用元:アーリーリタイア前に心配していたことは現実には起きていない
このように、「毎日何かしらすることがあるから、つまらなくなることはない」ということでした。
他の方も、ブログや散歩、農業など何かしらに取り組んでおられます。
ですので、配当金だけで生活していても「つまらない」ということはなさそうですよ!
参考にせよ!配当金について詳しく解説されている方の紹介
配当金生活をおこなう上で、銘柄の選定などは非常に重要となってきます。
配当金が得られるものの、そもそも株価が下がり続けるようであれば意味ないですからね。
そこで、配当金について詳しく解説している人を集めてみました。
- シーウィードさん
Twitter→こびと株.com
ブログ→こびと株.com - ジンさん
Twitter→ジン@株式投資
ブログ→ジンカブ~配当金再投資~おさいふプラス - たっちゃんさん
Twitter→高配当株で配当金生活 – たっちゃん
ブログ→DividendLife2.0 - ショウさん
Twitter→ショウ@配当金生活への道を今日も進む
ブログ→Road to 配当生活 - 正直者(なおびと)さん
Twitter→正直者(なおびと)@米国株シニアブロガー
ブログ→不良中年正直者(なおびと)の米国株投資でアーリーリタイア
また、実際に配当金だけで生活されている方もいらっしゃるので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:配当金だけで生活するのは難しい
さて、本記事では、配当金だけで生活するためにはいくら必要なのかについて詳しく解説していきました!
改めて、本記事で述べた内容を確認しておきましょう。
- 配当金だけで生活するためには最低限1.5億円は必要
- 夢の配当金生活を達成するためには「節約」「副業」「再投資」をおこなうことが大事
- おすすめの運用方法としては、さまざまな銘柄に分散し、毎月配当金が得られるようにしておく
- 国内株だと「花王」「KDDI」「武田薬品工業」、米国株だと「アッヴィ」「ジョンソン・エンド・ジョンソン」「P&G」がおすすめ
- 国内株よりも米国株のほうがおすすめ
- 配当金だけで生活するのが難しければ、アルバイト等の簡単な仕事をするのがおすすめ
- 配当金は減らされたり、突然廃止になったりすることがあるから注意しておく
- 配当金生活は自由な反面、さまざまなものに対してストレス耐性が減るといったデメリットがある
- 配当金生活はつまらなくなることはない
このように、配当金だけで生活するとなると約1.5億円は必要ということでした。
また、普通に働くだけでは難しいため、共働きや副業などをし、稼ぎ柱を増やすことが大事ということでしたね。
そうすることで格段に達成までの期間が短くなるので、ぜひ挑戦してみてください。
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