証券会社の口座を開設するにあたり、以下のようなことを思ったことはないでしょうか。
口座の種類には何があるの?
どれを選んだらいいかわからない…
おすすめする人はどんな人?
そこで、この記事では、証券会社の口座の種類と、それぞれおすすめする人を紹介していきます。
- 証券会社の口座の種類には何があるのか
- 「特定口座(源泉徴収あり)」の特徴とおすすめする人
- 「特定口座(源泉徴収なし)」の特徴とおすすめする人
- 「一般口座」の特徴とおすすめする人
- 「非課税口座」の特徴とおすすめする人
- 早見表
- よくある質問
では、早速見ていきましょう!
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証券会社の口座の種類
早速ですが、証券会社の口座の種類には、以下の4種類があります。
- 特定口座(源泉徴収あり)
- 特定口座(源泉徴収なし)
- 一般口座
- 非課税口座(NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA)
実際に、証券会社の口座開設時には、その中から選ぶことになります。
では、それぞれ詳しく解説していきますね。
1.特定口座(源泉徴収あり)
特定口座(源泉徴収あり)とは、確定申告を証券会社がすべて行ってくれる口座です。
仕組みとしては、「税金分を証券会社が先に取っておき、残った分を投資家に渡す」という仕組みになります。
また、証券会社がすべて行ってくれることから、自分で確定申告をする必要はありません。
しかし、必要がないだけであって、他の証券会社と損益通算をしたい場合などは自分でもできます。
メリット
特定口座(源泉徴収あり)のメリットは、以下の通りです。
- 自分で確定申告しなくていい
- 自分で確定申告する場合でも、手間が省ける
- 得た利益が合計所得金額に含まれない
デメリット
逆に、デメリットとしては以下の通りです。
- 税金を払わなくてもいい場合に、ムダに税金を払うことになる
- そのままだと、損失の繰越控除や他の証券会社と損益通算できない
おすすめする人
特定口座(源泉徴収あり)をおすすめする人は、以下のような人です。
- 確定申告をする時間がない人
- 計算が苦手な人
- 1つの証券口座しか持っていない人
- 税金を払わないといけない人
特に、確定申告をしたくない人は、これを選んでおけば間違いなし!
2.特定口座(源泉徴収なし)
特定口座(源泉徴収なし)とは、年間の損益計算はする必要はないですが、確定申告の対象となっている場合は自分で行う口座です。
特定口座(源泉徴収あり)とは違い、利益を得た時点では税金分が先に引かれていません。
なので、脱税することのないよう、税金分は自分でしっかり用意しておきましょう。
メリット
そんな特定口座(源泉徴収なし)のメリットは、以下の通りです。
- 確定申告をする場合は、ラクに確定申告できる
- 損益通算ができる
- 繰越控除が受けられる
- 税金を支払わなくてもいい場合でも、勝手に税金が支払われることはない
デメリット
逆に、デメリットとしては以下の通りです。
- 確定申告する場合は、自分で行う必要がある
このように、自分で行う分、多少めんどくさくなってしまいます。
おすすめする人
さて、特定口座(源泉徴収なし)をおすすめする人は、以下のような人です。
- 複数の証券口座を持っている人
- 損益通算したい人
- 繰越控除を受けたい人
- 税金を払わなくてもいい人
複数の証券口座を持っている人は、これを選んだ方がおトク!
3.一般口座
一般口座とは、1年間の損益計算を自分で行い、確定申告もすべて自分で行う口座のことです。
特定口座(源泉徴収なし)も自分で行いますが、あらかじめ損益計算がされています。
なので、確定申告を自分で行う人は、特定口座(源泉徴収なし)を選んでおくほうが無難でしょう。
メリット
そんな一般口座のメリットとしては、以下の通りです。
- 未公開株を購入できる
一般口座では、これしかメリットがほぼありません。
一応、繰越控除や損益通算ができるというメリットもありますが、特定口座(源泉徴収なし)で行ったほうが圧倒的にラクです。
デメリット
一方のデメリットは、以下の通りです。
- 損益計算がめんどくさい
- すべて自分で行う必要がある
このように、すべて自分で行う必要があるので、非常にめんどくさいです。
おすすめする人
ここで、一般口座をおすすめする人を紹介していきます。
おすすめする人とは、以下のような人です。
- 税金を払わなくてもいい人
- 未公開株を購入したい人
未公開株を購入する人以外は、開設しなくていい感じだね~
4.非課税口座(NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA)
非課税口座とは、ある一定の投資額における税金が非課税となる口座です。
利用するにはいろいろと条件があるので、【絶対使っておけ!】非課税制度とは? 注意点から利用方法までも紹介!をご覧ください。
メリット
そんな非課税口座のメリットには、以下のようなものがあります。
- 税金がかからない
- 確定申告をする必要はない
このように、税金がかからないのはうれしいところ!
デメリット
反対に、デメリットとしては以下の通りです。
- 非課税口座以外の口座と損益通算はできない
- 1人1口座のみ
- 非課税となる金額に制限がある
- 利用期限がある
1人1口座のみというのは、以下のようなことができないことを言います。
- 「NISA口座とつみたてNISA口座を併用する」
- 「この証券会社ではNISA口座、別の証券会社ではつみたてNISA口座」
おすすめする人
非課税口座をおすすめする人というのは、以下のような人です。
- 投資における税金を抑えたい人
- 税金を払いたくない人
- 少額から投資をする人
税金を払いたくない人にとっては特におすすめ!
証券会社の口座の種類早見表
※右にスライドできます。
特定口座 (源泉徴収あり) | 特定口座 (源泉徴収なし) | 一般口座 | 非課税口座 | |
---|---|---|---|---|
損益計算 | 必要なし | 必要なし | 必要あり | 必要なし |
確定申告 | 必要なし (することは可能) | 必要あり (しなくていい場合あり) | 必要あり (しなくていい場合あり) | 必要なし |
税金を払わなくてもいい場合 | 勝手に税金が引かれる | 引かれない | 引かれない | 引かれない |
損失の繰越控除 | △ 自分で確定申告する必要あり | 〇 | 〇 | ✖ |
損益通算 | △ 自分で確定申告する必要あり | 〇 | 〇 | ✖ |
※右にスライドできます。
特定口座 (源泉徴収あり) | 特定口座 (源泉徴収なし) | 一般口座 | 非課税口座 | |
---|---|---|---|---|
メリット | ・自分で確定申告しなくていい ・自分で確定申告する場合でも、手間が省ける ・得た利益が合計所得金額に含まれない | ・確定申告をする場合は、ラクに確定申告できる ・損益通算ができる ・繰越控除が受けられる ・税金を払わなくてもいい場合でも、勝手に支払われることはない | ・未公開株を購入できる | ・税金がかからない ・確定申告をする必要はない |
デメリット | ・税金を払わなくてもいい場合に、ムダに税金を払うことになる ・そのままだと、損失の繰越控除や他の証券会社と損益通算されない | ・確定申告する場合は、自分で行う必要がある | ・損益計算がめんどくさい ・すべて自分で行う必要がある | ・非課税口座以外の口座と損益通算はできない ・1人1口座のみ ・非課税となる ・金額に制限がある ・利用期限がある |
おすすめする人 | ・確定申告をする時間がない人 ・計算が苦手な人 ・1つの証券口座しか持っていない人 ・税金を払わないといけない人 | ・複数の証券口座を持っている人 ・損益通算したい人 ・繰越控除を受けたい人 ・税金を払わなくてもいい人 | ・税金を払わなくてもいい人 ・未公開株を購入したい人 | ・投資における税金を抑えたい人 ・税金を払いたくない人 ・少額から投資をする人 |
よくある質問
- 口座の変更はできるの?
- 変更しようとしている年に、売買益や配当金などを受け取っていなければ、変更はできます。
しかし、すでに受け取っている場合は、次の年からでないと変更できません。
まとめ:自分の都合に合った口座を選ぼう!
では、本記事で紹介した内容をまとめていきましょう!
- 証券会社の口座には、「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」「一般口座」「非課税口座」の4種類がある
- 特定口座(源泉徴収あり)は、確定申告を証券会社がすべて行ってくれる口座のこと
- 特定口座(源泉徴収なし)は、損益計算はしてくれるが、確定申告は自分で行う口座のこと
- 一般口座は、損益計算から確定申告まですべて自分が行う口座のこと
- 非課税口座は、ある一定の投資額における税金が非課税となる口座のこと
このことや早見表を参考に、ぜひ自分の都合に合った口座を選び、投資を楽しんでいってください!
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