【2023年最新版】新NISAを投資家が徹底解説!現行NISAとの違いまとめ

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新NISAが最近話題だけど、どんなものなの?

利用しておくといいことはあるの?
現行のNISAとの違いはなに?

そんな気になる新NISAの疑問について、投資家であること「とうシカ」が徹底解説していきます!

結論を先に述べますが、新NISAは投資家であればぜひとも利用しておきたい制度となっています。

ですので、最後まで読み、新NISAについてマスターしておいてください。

注意点

本記事はあくまでも2023年2月16日時点での情報です。
今後、内容が大幅に変わるかもしれません。

なので、最新の情報を確認するようにしてください(金融庁:新しいNISA

新NISAについて

新NISAとは、2024年の1月から新たに始まる、投資に関する非課税制度です。

令和5年度税制改正の大綱等について方針が示されました。

この制度を利用することで、投資で得た利益にかかる税金(20.315%分)がかからなくなり、投資家にとって非常にありがたい制度となっています。

また、現行のNISAはありますが、それとは異なり全く新しいものとなっています。
詳しくは次の項目をご覧ください。

新NISAと現行NISAの違い

ここで言う現行NISAとは、「一般NISA」と「つみたてNISA」のことです。

新NISAはこれらのNISAとは異なる点が多いので、まずは表をご覧ください。

成長投資枠つみたて投資枠一般NISAつみたてNISA
新規買付可能期間2024年1月~永久2024年1月~永久2023年末まで2023年末まで
併用可否併用可併用可併用不可併用不可
年間非課税投資枠240万円120万円120万円40万円
最大非課税投資枠合わせて1800万円
(内数として1200万円)
合わせて1800万円800万円600万円
非課税投資期間無期限無期限最長5年最長20年
対象商品株式・投資信託つみたてNISA同様株式・投資信託金融庁が指定する投資信託
対象者18歳以上18歳以上18歳以上18歳以上
※整理・監理銘柄、信託期間20年未満、高レバレッジ型及び毎月分配型の投資信託等を除外
用語説明
  • 新規買付可能期間:新たな枠として購入が可能な期間
  • 非課税投資枠:非課税の対象となる金額(※運用損益は含まない)
  • 非課税投資期間:非課税が適用される期間

ポイント①:2つの枠を併用できる

現行NISAでは、「一般NISA」か「つみたてNISA」のどちらか一方しか使うことができませんでした。

しかし、新NISAではその制限がなくなり、両方の枠を利用することができます

すなわち、まんべんなく非課税制度を活かすことができるということ。
ハッキリ言って最高ですね。

ポイント②:非課税投資枠が最大360万円/年に

先ほども述べたように、現行NISAはどちらか一方しか使うことができなかったため、非課税投資枠は最大でも120万円/年でした。

また、つみたてNISAについては40万円/年だったため、毎月積み立てようとすると3万3333円と切りの良い数字ではなく、枠を使いきれなかったんですよね。

しかし、新NISAでは併用できるようになったため、年間360万円が上限となりました。

つみたて投資枠に関しては120万円となり、現行のつみたてNISAのように枠を使いきれないという問題は発生しません

ポイント③:非課税投資期間が無期限に

今までは非課税投資期間の終了時に売却せず、ロールオーバーもしないでいたとすると、税金が発生していました。

それではせっかくの制度が活かしきれません。

しかし、新NISAでは無期限になったことで、いつ売却しても非課税となります。

そのため、うっかり売却するのを忘れていたとしても問題ないんですよね。
また、面倒な手続きもないので非常にラクです。

ポイント④:非課税投資枠の上限は1800万円

現行NISAの非課税投資枠は最大で800万円(つみたてNISAの場合は600万円)でした。

しかもそれは2018年度(つみたてNISAの場合は2003年度)以前に始めた人でないと適用されません。

しかし、新NISAでは1800万円となり、「いつまで」という制限もなくなりました

すなわち、すべての人に1800万円が適用されるわけです。

ポイント⑤:売却分が再利用できる

現行のNISAでは、売却したとしても最終的な枠は増えることはありませんでした。

あくまでも、一定の期間まで枠を使い続けられるというものでした。

一方新NISAでは、たとえ1800万円使ったとしても、売却すればまた1800万円分の枠を使えるようになります

すなわち、売却した分、枠が戻るということ。

たとえば1800万円のうち100万円分を使ったとしましょう。
すると残りの枠は1700万円となりますよね?

そこで、30万円分を売却したとすると残りの枠は売却した分が戻り、1730万円となるということです。

ただし、その年の枠としては使ったことになります
すなわち、その年には売却した分が戻らないということ。

360万円の上限のうち200万円使ってその年に100万円分売却したとしても、その年に使えるのは残り260万円になるのではなく160万円になるということ。

これについては、翌年に枠が戻るようになります。

新NISAは利用すべきか

利用すべきです。

最初にも述べたように、本来であれば投資で得た利益には20.315%分の税金がかかります。

しかし、新NISAを利用することで0%、すなわち全く取られず利益をまるまる得られるわけ。

こんなにもお得な制度は他にありません。
ぜひとも利用しておきましょう。

新NISAのおすすめの使い方

枠をどのように使ったらいいか気になるかと思います。

そこでこのパートでは、3つのパターンに分けた使い方を説明していきますね。

  • 利益を求める人
  • 利益と安全を求める人
  • 安全を求める人

それぞれ見ていきましょう。

利益を求める人向け

とにかく利益を得たい人は、1200万をまるまる株式に使うのがおすすめ!
残りの600万は投資信託に使っておきましょう

というのも、株式だけではどうしてもリスクが高いから。

600万円分を投資信託に使っておけば、たとえ株式で損失が発生しても、カバーしてくれるわけです。

ですので、1200万円をまるまる株式に使い、残りの600万円を投資信託に使ってみてください。

利益と安全を求める人向け

利益+安全を求める人は、1000万を投資信託に、800万を株式に使うのがおすすめ!
これだと安全でありつつも利益を得やすいです。

また、投資信託の割合を多くするのがポイント!

というのも、株式の割合が高くなってしまうと、安全性という観点からみるとどうしても低くなってしまうから。

また、投資信託でもそれなりの利益は得られるんですよね。

安全を求める人向け

安全を求める人は、1800万をまるまる投資信託に使いましょう

ほとんどの人はこのパターンでいいと思います。
株式投資はある程度の経験がないと利益を得にくいですからね。

また、購入して終わりではなく、長期間運用することも忘れないでください
長期運用することで、より安全性が高まります。

新NISAに関する気になる疑問

まだまだ新NISAに関する疑問点はあるかと思います。
本記事では、具体的に以下の疑問について答えていきますね。

  • 2023年度に購入した一般NISA、つみたてNISAはどうなる?
  • 新NISAが適用されるまで待ったほうがいい?
  • ロールオーバーはできる?
  • どれくらいの資産が築ける?
  • 別の証券会社で枠を使うことは可能?

では、それぞれ見ていきましょう。

2023年度に購入した一般NISA・つみたてNISAはどうなる?

一般NISAであれば5年間(2028年度まで)、つみたてNISAであれば20年間(2043年度まで)非課税となります。

ただし、2024年度からは購入できません
あくまでも、2023年度に購入した分のみが2028年度・2043年度まで非課税となります。

また、非課税期間が終了したとしてもロールオーバーもできないので注意しておいてください。

新NISAが適用されるまで待ったほうがいい?

非課税投資枠が増えるため、待たずに現行のNISAも利用したほうがいいです。

一般NISAに関しては最大で120万円分が非課税となります。

それはつまり、やっていなかった人より120万円分の非課税枠が増えるということ。
非常におトクですよね!

ですから、今すぐにでも始めておきましょう。
その代わり、その120万円分は5年以内には売却しないといけませんが。

ロールオーバーはできる?

新NISAには、ロールオーバーという概念すらありません
というのも、非課税投資期間に制限がないから。

いつ売却してもいいわけです。
気にせず保有しておきましょう。

どれくらいの資産が築ける?

毎年満額投資し、年に4%の利益が得られる場合を想定します。

すると、上限に達したときは1988.97万円となり、+188.9万円の利益が得られます。

そしてその満額の1800万円を20年間運用すると、3944万円となり、+2144万円の利益がまるまる得られます。

このように、早く上限に達すれば達するほど、得られる利益は大きくなりやすいんですよね。

ですので、大きな資産を築きたい場合はできるだけ早く満額に達し、できるだけ長く運用するようにしましょう。

別の証券会社で枠を使うことは可能?

その内容について詳しい発表はされていませんが、現行のNISAについてもできないため、新NISAもおそらく1証券のみです。

計算するのがめんどくさくなりますからね。
なので、予めどの証券会社で利用するか決めておくといいです。

新NISAの注意点

新NISAはメリットばかりですが、少し注意すべき点があります。
それが以下のこと。

損益通算・繰越控除はできない

損益通算・繰越控除とは

損益通算:投資で得た利益と損失を合算し、損失分かかる税金を抑えられる仕組み

繰越控除:損失が大きく損益通算をしてでも引ききれなかった場合に、その引ききれなかった分を3年間繰り越せる仕組み

損益通算と繰越控除に関しては、現行のNISAと同様にできません

というのも、NISAでは利益も損失もなかったものと見なされるためです。

これらの制度を利用したい人は注意しておきましょう。

まとめ:新NISAをまんべんなく使おう!

さて、本記事では2024年の1月から始まる新しいNISAについて詳しく解説していきました!
改めて、本記事の内容を確認しておきましょう。

  • 新NISAとは、2024年の1月から始まる、投資に関する非課税制度
  • 投資で得た利益に対する税金(20.315%)がかからなくなる
  • 現行のNISAと異なる点は、①2つの枠を併用できる、②非課税投資枠が最大で360万円/年となる、③非課税投資期間が無期限となる、④非課税投資枠の上限は1800万円、⑤売却分が再利用できる
  • 新NISAは利用すべき
  • 一般NISAは2028年度まで、つみたてNISAは2043年度まで非課税となる
  • 今すぐにでも現行のNISAを利用したほうがいい
  • 新NISAにはロールオーバーという概念すらない
  • 毎年満額投資し、年に4%の利益が得られるとすると、満額に達した際は188.9万円の利益が得られる
  • 別の証券会社で枠を使うのは不可能
  • 損益通算、繰越控除が利用できないことに注意する

このように、新NISAは非常に投資家にとってありがたい制度となっています。
なので、ぜひとも利用しておきましょう。

また、現行のNISAも忘れないで利用しておいてくださいね。

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